私が子どものころに「意味がよくわからない」と思った言葉があります。
「連想」です。
「連想」という言葉の意味をご存じですか。
連想とは、1つの事柄につられて、関連したことを思い出すことを言います。
たとえば「山」と言えば「森」「坂道」「緑」などを浮かべることです。
「海」と言えば「魚」「青い」「冷たい」などを浮かべることです。
関連することを、次々と思い浮かべることを「連想」と言います。
堅苦しくて、聞き慣れない言葉と思いますが、私たちのとても身近なところに、連想があります。
会話なのです。
会話は「連想ゲーム」です。
1つのことを話して、関連していることを思い浮かべて、次々と話を続けます。
私たちは毎日、連想に接しています。
「会話が続かない」という人は「会話の流れは完全に続けるもの」と思っています。
もちろん会話の流れは完全に続いていたほうが、スムーズに会話は進むでしょう。
しかし、完全に流れがつながる必要はありません。
「関連している」という程度で、いいのです。
関連していることなら、思い浮かぶことも増えるはずです。
「山」と言えば「森」「坂道」「緑」などを浮かべるイメージです。
「そういえば」「ふと思ったんだけど」という言葉を、たくさん使いましょう。
会話は連想ゲームですから、そのくらいの幅はあって、大丈夫です。