私は親に「なぜ『貴博』という名前をつけたの」と尋ねたことがあります。
貴博の「貴」は「貴族」が由来だそうです。
貴族のように作法や礼儀を重んじてほしい意味を込めていると聞きました。
貴博の「博」は「博識」が由来だそうです。
さまざまなことに興味を持ち、博識になってほしいという願いを込めていると聞きました。
自分の名前に、深い意味が込められていると知ったとき、親から大切に思われていると、感じたものです。
私が生まれて、すぐ家族会議が開かれ、相当悩んで名付けたそうです。
それを知って、嬉しくなりました。
自分の大切なわが子の名前を、適当につける親はいません。
子どもが生まれて、まず一番に悩まされる仕事です。
名前は、人生で目にする、最も大切なキーワードです。
一生涯、変わることもありません。
親は子に名前をつけるとき、強い思いを込めて、名付けます。
平凡な名前でも、深い意味が込められているものです。
生まれたときから、当たり前のようにある名前です。
いま一度、自分の名前の由来を、親に尋ねてみましょう。
由来に気づくと、親からの愛情にも気づけます。
シンプルな名前でも、深い意味が込められているはずです。
名前をもっと大事にしようという気持ちになれるのです。