手紙の中には、手書きで書かれたものがあります。
手書きは嬉しいです。
しかし、手書きとはいえ、読みにくい字で書かれていることがあります。
ミミズのような字です。
なんと書いているのか、識別するのに時間がかかります。
「汚い字だな」と思うのではありません。
きれいな字も嬉しいですが、汚い字も喜びましょう。
気持ちが勢いよく込めていて書いたから、汚い字になっているのです。
きっと相手は、熱い気持ちが冷めないうちに書いたのでしょう。
「少しでも今の気持ちを伝えたい」という思いを抱きながら書いている様子が、浮かんできます。
読めないくらい汚い字で書かれているなら、かなり気持ちが込められている証拠です。
きれいな字は、気持ちを込めて丁寧に書いた字です。
汚い字は、気持ちが冷めないうちに、勢いよく書いた字です。
いずれも、気持ちが込められていることに変わりはありません。
手書きの字は、すべて心がこもっているのです。