汗を拭くとき、落とし穴があります。
乾いたハンカチやタオルなどで拭くと、余計ににおいが強くなることです。
「汗を拭けば、においも取れるだろう」と思いますが、ここです。
たしかに乾いた布のほうが、水分をよく吸収しますが、肝心のにおいの成分は、皮膚に残してしまいます。
汗を拭き取るたびに、皮膚に付着するにおいの成分だけが残るため、においがだんだん強くなってしまうのです。
では、どうすればいいのでしょうか。
湿らせた布を使うのがポイントです。
ハンカチやタオルを水で濡らした後、手でよく絞ってから、汗を拭き取りましょう。
湿った布を使うことで、水分だけでなく、においの成分まで、きれいに拭き取ることができるようになります。
においの成分が布に移っていますから、汗を拭き取った後、もう一度水できれいに洗いましょう。
湿らせた布の冷たい感覚によって体温も下がり、汗そのものを抑える効果もあります。
もし、ハンカチやタオルをぬらすことに抵抗があれば、ウェットティッシュを携帯しましょう。
最初から濡れているウェットティッシュなら、水でぬらす手間もなく、使い終われば捨てるだけです。