「睡眠不足は悪いことですよ」
そう言うと、決まり文句のように、言い返す人がいます。
「睡眠不足は昔からの習慣なので、大丈夫です」
たいていこういう人は、少し自慢げな笑みを浮かべて言うのが特徴です。
「睡眠不足なんて平気」といわんばかりの表情です。
若さを見せようとする気持ちが伝わってきます。
しかし、そうした人に限って、同じ世代の人より、疲れた顔をしています。
目の下にたるみができていたり、しみやしわが多かったりします。
人は、誰でも年を取ります。
時間の流れは誰でも同じですが、年の取り方は、個人差があります。
悪習慣をどれだけ積み重ねてきたかの違いです。
タバコ、運動不足、過度のアルコール、睡眠不足などです。
昔から悪い習慣を続けていると、疲れが体に蓄積されます。
「若いころは大丈夫だったのだから。今でも大丈夫。大丈夫だと思いたい」
若い時期に問題があったことを認めてしまうと、自分の老いも認めることになるので、意地を張っています。
少し反社会的な生活を送っているほうが、若々しく見えるだろうと考えます。
しかし、よくないのです。
「若いころから睡眠不足に慣れている」というのは、自慢になりません。
若いころから無理をしているから、早く老けてしまったのです。
「若いころから悪い習慣を続けていたので、早く老けてしまいました」という状態です。
悪いものは、悪いのです。
自分の生活を振り返り、素直に悪い習慣を改めることが大切です。
無理をせず、十分に睡眠を取りましょう。
素直な習慣の改善が、アンチエイジングなのです。