テレビ、映画、ドラマなど「光は善。影は悪」というイメージがあります。
光に対してよい印象を持ち、影に対して悪い印象を持ってしまいます。
そうした先入観があるためでしょうか。
メイクにおいても、影を作るシェーディングより、光を作るハイライトを好む場合を多く見かけます。
たしかに優先度で言えば、シェーディングよりハイライトです。
しかし、必ずしもシェーディングが悪とは限りません。
むしろ、光を引き立てる脇役です。
両者があってこそ、バランスが保たれます。
光があるからこそ影ができ、影ができるからこそ光が映えます。
適材適所です。
顔に影を作り出すシェーディング。
一般的にシェーディングといえば、顔の脇に入れるのが定番です。
ところが、意外なところに入れるシェーディングもあります。
目元です。
「目元を暗くしたら、くまに見えてしまうのでは?」
目元を暗くするのは、目の下ではありません。
目の上です。
眉頭の真下に、ぼんやり薄くシェーディングを入れてみましょう。
彫りが深くなったように見え、目元に立体感が出てくるのです。
影を作ることで、あなたの顔にぐっと深みを与えます。
影は敵ではありません。
あなたを美しく味方なのです。