アイシャドーのグラデーションは決まっているにもかかわらず、なぜかやぼったく見えることがあります。
どことなく、まぶたが腫れて見えてしまうのです。
目に、炎症ができているような、不自然な仕上がりです。
アイシャドーのグラデーションはうまく決まっているのに、なぜ腫れて見えてしまうのでしょうか。
光の当たり方を無視したグラデーションだからです。
もしや、アイシャドーのグラデーションは、縦だけを意識していませんか。
理想は、縦と横の両方を意識することです。
まぶたをよく見てみましょう。
まぶたの中央部分は、丸みを帯びていることに気づくはずです。
まぶたの縦に向かったグラデーションが整っていても、横が均一なら、自然な立体感が欠けてしまいます。
その結果、まぶたが平面のように見えてしまい、腫れて見えてしまうのです。
まぶたの縦と横のグラデーションは、次のとおりです。
目の中央からまぶたの上部へと向かうグラデーションは、比較的簡単です。
まぶたの上部へと向かうにつれ、だんだん薄く塗っていけば、自然とグラデーションが決まります。
少し難しいのは、横のグラデーションです。
まず、まぶたを鏡でよくみてみましょう。
まぶたの中央は、眼球があるため、少し盛り上がっています。
光の当たり方は、場所によって異なります。
盛り上がっている部分ほど、光が当たって明るくなる一方、外側のくぼみが深くなるにつれて影ができるものです。
その状態をより明確に再現するために、アイシャドーも一工夫します。
まぶたの中央を最も明るくし、両端に向かうにつれて暗くなるように、グラデーションを仕上げていくのです。
こうすることで、それらしい立体感が表現できます。
もしテクニックに自信がなければ、まぶたの中央に、明るいパール入りのハイライトカラーだけ加えるだけでもかまいません。
まぶたの中央に光を集めることで、自然なまぶたらしい立体感が生まれるのです。