以前、私は「ワイン」という言葉を、神々しく感じていました。
お酒の中でも別格。
「触れてはいけない。近づいてはいけない」
大げさに考え、控えていました。
ビールやカクテルも同じアルコール類ですが、とりわけワインは、次元が異なると思っていました。
そういうふうに考える人も多いのではないでしょうか。
たしかにワインは、高いものは高いです。
プレミアムワインになると、ボトル1本でパソコンが買えるくらいの値段がするものもあります。
自分にはそういう妄想が、現実以上に膨らんでいました。
そういうものばかりかと思っていたのです。
私の場合、意外な展開を見せます。
家から1分のところに、酒専門店ができたのです。
入りやすいお店で、買い物のついでに、つい寄ってしまいます。
すると、だんだん心境に変化が出てくるのです。
何でもそうですが、慣れてくると意識が変わります。
高級で近づけないと思っていたのが、毎日見たり触ったりしていると、だんだん身近に感じ始めてきます。
ワインの最初の1歩は、まず眺めることです。
酒屋に行くと、多種多様なワインがあることでしょう。
値段を比べたり、ワインのボトルを握ってみたり、ラベルに書いてある文字を読んでみたりします。
それだけで意識が変わります。
ワインを眺めて、慣れ親しむことから始めましょう。