ホテルのメイドにはベッドメーキングやバスルームなどサービスがあります。
お金を支払っている宿泊客は「して当然、やって当然」と考えがちです。
特に日本人は、チップをお会計に含めて支払う文化があるため「チップを別に支払う」という意識が希薄です。
悪気はありませんが、慣れていない。
旅慣れていない日本人宿泊客は、メイドに対してチップを支払う人が少ないです。
普通は、ホテルのメイドに対してもいくばくかのチップを支払うのがマナーです。
テーブルの上や枕の下などに、チップを置いておくといいでしょう。
基本的に1ドルで結構です。
たとえ、チップを置く文化のない国に旅行をしたときでも、チップサービスは決して悪いことではありません。
やはりサービスを提供するメイドとしては、サービスに対する報酬がきちんと得られるのは、嬉しいことです。
しかし、旅慣れた達人になると、チップだけでは終わりません。
さすが達人、チップに対して、もう一工夫を加えます。
チップに手紙を添えます。
手紙とはいえ、本当に簡単なものでいい。
「Thank you」と書かれた紙の上に、少額のチップを置きます。
大変スマートです。
淡泊にチップを渡すのもいいですが、やはりチップに手紙を添えるのが、達人らしい技です。
ここです。
サービスパーソンが最も求めているのは、お金より気持ちです。
感謝です。
「Thank you」という言葉があるかないかは、全然違います。
感謝されると「やってよかったな。もっといいサービスを心がけよう」と思います。
感謝されたメイドは、ほかの宿泊客への態度がよくなったり、メイドサービスの向上に磨きをかけたりするでしょう。
品質のいいサービスの連鎖が生まれます。
その好循環の始まりは、ささいなことです。
あなたがチップに添えた「Thank you」というメッセージから、好循環は始まるのです。