台北に海外旅行に行ったとき、ひときわ高いタワーが視界に入りました。
雲を突き抜けるほどの高いタワーです。
ガイドブックで調べると、101階建ての「TAIPEI101」というタワーだそうです。
100階を超えるタワーに登ったのは、生まれて初めてでした。
最上階に登ると、雲がはるか下にあります。
最上階近くのフロアには、一風変わったサービスを見つけました。
手紙を国際郵送してくれるサービスです。
珍しいサービスに興味を持ち、さっそく母国にいる家族や友人に手紙を書いてみました。
するとです。
「何だろう。この感覚は……」
意外な感覚を体感しました。
手紙を書いているうちに「ああ。今、自分は海外にいるんだ。異文化を楽しんでいる」という自覚が出てきました。
目には見えない気持ちですが、文章として書くと、目に見えるようになります。
そうすることで「海外旅行にいる」という自覚を強く促せます。
いま一度「海外にいるぞ。異文化を楽しんでいるぞ」という気持ちを高揚させてくれます。
当初は、母国にいる家族や友人に海外を楽しんでいることを報告するつもりで書いた手紙です。
しかし、結果として自分が喜び楽しむきっかけになったのです。