散歩をする前には、ストレッチ運動をしてから、歩き始めます。
ストレッチは、あらかじめ体の筋を伸ばして、けがを未然に防ぐ意味があります。
「ストレッチなんて面倒」
そう来ると思いました。
人によっては、ストレッチに対して 効果の疑いを抱いている人もいます。
「そんなことをして本当に意味があるのか」と思います。
「ストレッチをしてもしなくても変わらないだろう」と軽んじる。
たしかに体力や運動に自信のある人なら、いちいち準備運動をすることのほどでもないと思います。
しかし、そうではありません。
ストレッチは、けがを未然に防ぐという体への作用だけではありません。
実は、心への作用もあります。
気分を高めるためにします。
ストレッチを伸ばす、ほんの3分の時間があるだけで、散歩はもっと楽しくなります。
オープニングです。
「さあ、これから歩くぞ」と気分が高ぶってきます。
これが一番大切です。
やはり散歩は楽しくなくてはなりません。
面白い映画は、オープニングが上手に構成されています。
すでにオープニングから、わくわくさせるようになっています。
「オープニングはいらない。早く物語が始まればいいのに」と思っているのでは、本当の映画は楽しめません。
本編に向けて気分を盛り上げ、より映画を楽しめることができるようにするために、あえてオープニングが用意されています。
ジェットコースターの山を登っているような瞬間です。
少しずつ気分を盛り上げていくから、いい。
散歩もそうです。
ストレッチという準備体操は、オープニングです。
ストレッチなんてすぐ飛ばして、さっさと歩き始めたい人がほとんどでしょう。
しかし、けが防止はもちろんのこと、気分を盛り上げ、より散歩を楽しむためにするのです。