「スポーツ」と言えば、どのような印象がありますか。
一般的には「体を動かす」というイメージが強いことでしょう。
ジョギングで汗を流したり、チームのメンバーに大声を出して指示を出したりなど、見た目からの印象は強いはずです。
その一方、頭はあまり使う必要はないと思っている人も多いのではないでしょうか。
健康な肉体に、力や俊敏さが備われば、それだけでいい人も多いはずです。
いいえ、そんなことはありません。
実はスポーツでも、必死に勉強しているくらい頭を動かしています。
スポーツをすればするほど、体の筋力は鍛えられますが、脳の力も鍛えられます。
たとえば例として、運動場で友人とサッカーをするときを考えてみましょう。
まず、サッカーボールを追いかけて常にグラウンドを走り回るため、足腰を鍛える機会になるのは当然ですね。
しかし、このとき動いているのは、体だけではなく、脳も同じです。
部屋の中とは違い、外で走っていると、刻々と周りの風景が変わります。
自分は今、フィールドのどの位置に立ち、どの方向を向いているのか。
人やボールまでの距離はどのくらいなのか。
人やボールが近づいているのか、遠ざかっているのか。
こうした「空間を認知する力」「動きを読む力」「状況を判断する力」などを刺激しています。
頭を最大限に活用しなければ、ゲームを進めていけません。
そうした考えを、ゲーム中は常に把握し続けることになります。
サッカーとはいえ、体を動かしているだけでなく、脳もフル回転させています。
スポーツとは、脳トレーニングの1つと言ってもいいのです。