執筆者:水口貴博

子どもの「外遊び」のすすめ

6

進んだ現代社会だからこそ、昔の遊びを教える価値がある。

進んだ現代社会だからこそ、昔の遊びを教える価値がある。 | 子どもの「外遊び」のすすめ

「ゲームをして遊ぶ」

突然ですが、この言葉を聞いて、あなたは最初に何を想像しましたか。

ゲームといえば、テレビやパソコンなどのスクリーンに向かってするゲームを想像する人が多いのではないでしょうか。

テレビ・パソコン・ゲーム機の画面と向き合い、ボタン操作をしながらするゲームです。

21世紀になって生まれた人なら、ほとんどそういうイメージを持つ人が多いことでしょう。

遊びといえば「家の中でするもの」と思っている人が多いようです。

20世紀から21世紀までのわずかの間に、遊びに対するイメージもがらりと変わりました。

科学技術が進歩して、家の中にいながらにして、広い世界で冒険をしているようなゲームを楽しめるようになりました。

しかし、20世紀に生まれた人なら、ほとんどが違ったゲームを連想するはずです。

竹馬・めんこ・かくれんぼ・鬼ごっこ・かるた・トランプゲームなどです。

20世紀まではコンピューターの発達が未熟だったため、遊びといえば、家の外でするイメージが強くあります。

私も、遊びといえば「外でするもの」というイメージがあります。

近くに神社があり、そこで野球・かくれんぼ・鬼ごっこを1日中していた思い出があります。

特に木登りは、本当によくやりました。

木の上にいるセミを捕まえようとして、木に登って逃げられるという思い出は数え切れないほどです。

そういう何でもないところにも楽しみはあります。

技術が進んだ今だからこそ、古い昔の遊びを教え、何でもないところにある、楽しみに気づかせる価値があります。

古いからこそ、価値があります。

電気がなかった時代に、子どもたちはどんな遊びをしていたのか。

ゲーム機がなかった時代に、子どもたちはどんな遊びをしていたのか。

子どもたちは昔の遊びに、夢中になるはずです。

時代は変わっても、ゲームの本質は変わりません。

ゲームの本質とは、どきどき感やわくわく感などの興奮。

勝ち負けの嬉しさや悔しさです。

それは今も昔も変わりません。

何も変わりありません。

時代が進むにつれ「ゲームの形態」は変わりましたが「ゲームの楽しさ」は、今も昔も変わりありません。

たとえ古臭いゲームでも、子どもたちがやり始めれば、夢中になるでしょう。

物がない時代には、何もないなりに、こんな工夫をしながら遊んでいたんだということがわかるはずです。

子どもの「外遊び」のすすめ(6)
  • 昔の遊びを教え、昔の人の気持ちを体感させてあげる。
力任せでは勝てない昔のゲームでは、慣れた大人ほど有利になれる。

子どもの「外遊び」のすすめ

  1. 外遊びには、子どもが生きる力に必要な要素がすべて備わっている。
  2. 家の中のゲームだけでは、生きる力を身につけられない。
  3. 自信は、外で遊んでいれば、自然と身につく。
  4. とりあえず行動していれば、自然と話は広がっていく。
  5. 現代は豊かだ。
    それをわからせるには、野外キャンプの体験が一番。
  6. 進んだ現代社会だからこそ、昔の遊びを教える価値がある。
  7. 力任せでは勝てない昔のゲームでは、慣れた大人ほど有利になれる。
  8. 四季のある日本だからこそ、特に外遊びはおすすめ。
  9. なぜ大都会ほど、大自然があるのか。
  10. 自然の音を聞くと、子どもは強く育つ。
  11. 旅行が難しいなら、せめて日帰りのピクニックくらいならできるはず。
  12. 犬と散歩しているときに、口喧嘩は起こらない。
  13. 畑仕事を手伝わせると、不思議と味覚が研ぎ澄まされる。
  14. スポーツは、体の運動だけではない。
    脳の運動でもあった!
  15. 団体競技はどれも、頭を鍛える頭脳ゲームだ。
  16. 免疫力を高めるためには、清潔すぎてはいけない。
  17. 部屋の中は、刺激が限定されやすい。
  18. 「スクリーンで見る立体」と「現実世界の立体」は、脳には似て非なるもの。
  19. どんなにテレビが進化しても、現実世界の刺激にはかなわない。
  20. エアコンは、人の生活を便利にする。
    しかし、頼りすぎると不便にする。
  21. 国語の読解力は、経験が豊富なほどイメージが鮮やかになる。
  22. 体験を優先すると、必ず後で追い上げる力になる。
  23. 立って歩けるようになれば、外遊びをしてもいい時期。
  24. 子どもが泥んこになって帰ってくるのは、一生懸命に外で遊んで帰ってきた証拠。
  25. 真っ暗闇だからこそ、あらゆる怪物をイメージさせられる。
  26. なぜ、ウォーキングマシンは、続きにくいのか。
  27. 門限があるから、遊びの密度が濃くなる。
  28. 私たちには「新しい刺激に触れて、自分の領域を広げたい」という野心と冒険心が眠っている。
  29. 子どもの持ち物に名前さえ書いておけば、迷子になっても怖くない。
  30. 成長のために「遠くへ行ってみたい」と思う子ども。
    安全のために「遠くへ行くな」という親。
    この矛盾が問題だ。

同じカテゴリーの作品

3:11

関連記事

© HAPPY LIFESTYLE CORPORATION