記憶力を強化するのは「レシチン」という成分が有名です。
レシチンが記憶にいいのはわかっても、そのメカニズムはどうなっているのでしょうか。
レシチンが頭にいいというのはわかっていても、その詳しい仕組みを説明できる人は少ないです。
「レシチンと頭のよさの関係」を知っていると、食生活を改善するモチベーションアップにつながります。
専門的になりますが、少し詳しく説明しましょう。
私たち人間は、目や耳などの感覚器官で受け取った刺激を、電気信号に置き換え、脳に伝える仕組みになっています。
目に飛び込んできた視覚情報は、電気信号として脳に伝わります。
耳から聞いた音も、電気信号になり、脳へ伝わります。
舌からの味の情報、鼻からのにおいの情報、皮膚から受け取った感覚情報など、電気信号に変換され、脳へと伝達されます。
目・耳・舌・鼻・皮膚などは、単純に言ってしまえば、刺激を電気信号へと置き換える「変換器」です。
電気信号を受け取った脳内では、およそ140億個もある膨大な神経細胞のネットワークに伝わって、その内容を認識します。
脳の中では、刺激の種類によって受け取る部分がすでに決まっています。
目からの情報は視覚野。
耳からの情報は聴覚野。
舌からの情報は味覚野。
鼻からの情報は臭覚野。
皮膚からの情報は感覚野。
脳には、それぞれ刺激(電気信号)を処理する専門分野が決まっています。
脳までたどり着いた電子信号は、それぞれの専門分野へいくため、脳の中を駆け巡ります。
さて、問題なのはここからです。
スムーズに伝達することができるかが問題です。
その脳の情報伝達に使われているのが「脳内神経伝達物質」です。
さまざまな種類がありますが、1つに「アセチルコリン」という神経伝達物質があります。
このアセチルコリンを作る材料になるのが「レシチン」です。
レシチンをたくさん摂取すれば、脳の中で情報の伝達が少しでもスムーズになり、脳の全体的な機能が向上します。
記憶力や集中力はもちろんです。
物覚えを強化できたり、頭の回転がよくなったりなど、脳の全体的な力が向上します。
レシチンを摂取する。
↓
レシチンが材料になり、アセチルコリンが作られる。
↓
脳内の刺激の伝達がスムーズになる。
↓
記憶力や集中力など脳の力が向上する。
こうしたメカニズムのため、脳の老化を防ぐ働きもあります。
話が長くなってしまいましたがおわかりいただけたでしょうか。
レシチンは、特に大豆を使った食品に多く含まれています。
納豆や豆腐は、まさに頭がよくなる食材なのです。