運がよくない人は、嫌いな人を避けようとします。
運のいい人は、嫌いな人を求めようとします。
あなたにとって一番必要なのは、気の合う人のように思えます。
たしかに気の合う人のほうが、抵抗もなく、話も趣味も合います。
話も盛り上がりやすいです。
楽しい時間を過ごせることでしょう。
しかし、あなたにとって一番必要なのは、気の合わない人です。
大嫌いな人です。
あなたにとって異物だからこそ気が合いませんが、だからこそ、今のあなたにとって一番必要とも言えます。
その異物を認め、受け入れたときに、あなたは急成長します。
異物を取り入れないと、いつまでも成長は停滞したままになります。
思い切って、異物を受け入れたとき、新しい色が加わって、より華やかになります。
過去を振り返れば、代表的な例があります。
日本です。
1853年、突然、外国からの船がやってきます。
「ペリーの黒船来航」です。
当時、日本国内では、外国人を排除しようとする強い運動が起きました。
自分たちとは異なる人種の人たちとは、言葉も文化もすべて合わないため、受け入れるのが嫌でした。
しかし、異物だからこそ今の日本の成長に必要だと感じた、坂本龍馬や勝海舟たちが、運動を起こし、鎖国を解くことになりました。
異物である外国人を受け入れたからこそ、日本の急成長を促し、明治維新へとつながりました。
こうした前例があると、異物こそ必要であることがわかります。
たとえば、あなたが一番嫌いな人こそ、今のあなたにとって最も必要な人です。
あなたが反発を感じているのは、つまり、今のあなたに足りないということです。
自分とは異なる哲学・文化・考え方なので排除しようとします。
しかし、一度受け入れることです。
異物と感じていますから、本来は、一番必要な要素のはずです。
異物こそ、歓迎しなければいけません。
それを受け入れたときに、あなたは急成長します。
異物だと感じた外国からの文化を受け入れたことで、明治文化が華開き、日本の成長に貢献したことと同じなのです。