どんな人にも良いところだけでなく、悪いところも必ずあります。
当然のことです。
今さら強調するまでもありません。
にもかかわらず、人付き合いのときに、相手の悪いところを先に見てしまう癖のある人が多いことに驚きます。
良いところは当たり前だと見過ごしていると、悪いところだけしか見えてこないようになります。
相手に対して悪いところばかりを見ていると、すべてが悪いように見えてきます。
粗探しをしてしまう癖のある人は、なかなかよいお付き合いができるようにはなりません。
まず相手の良いところを、見る癖をつけることです。
とはいえ、あなたはこういうことを思っているのではないでしょうか。
「そんなことはわかっている。それができないから困っているのではないか」
頭の中ではわかっていても、なかなかうまくできないから困ってしまうのです。
私が実際に使っている、とっておきの方法を紹介しましょう。
「ありがとう」を口癖にすればいいのです。
「なんだ。そんなことか」と思ったのではないでしょうか。
しかし、これが意外や意外、大変に効果のある言葉なのです。
感謝をしてから「ありがとう」と言うのではなく、最初は意味もなく「ありがとう」を言ってみましょう。
すると、無意識的に「なぜ今「ありがとう」と言ったのだろう」と自分に対して問いかけ、言った理由を探すようになります。
すると、今まで何でもなかった当たり前のことに対して、ありがたみが見えてきます。
気づかなかった感謝に気づくようになります。
不思議な話ですが、実際に私はそれを実践して、そう感じることができるようになりました。
言葉には力があり、どんな言葉を口にするかで、何が見えてくるのかが大きく変わってくるのです。
悪い例としてあげさせていただくと、悪口ばかりを言う人は、相手の悪いところしか見えなくなります。
悪口を口にした瞬間「なぜ今、自分は悪口を言ったのだろうか」と自分に問いかけ、さらに理由探しをするようになります。
結果として、粗探しという癖につながっていくのです。
悪口を言う人は、決まって粗探しをしてしまう癖を持っています。
あなたの周りにいる実際の人を見て確認すれば、よくわかります。
悪口を言う人は、必ず性格が悪いです。
悪口を言うようになったから、粗探しをする癖がついてしまっているのです。
余計に性格が悪くなり、さらに悪口を口にしてしまうという悪循環になるのです。