騙されないための一番の基本があります。
「おいしい話はない」と心得ることです。
この考えを頭の奥までしっかり叩き込んでおきましょう。
おいしい話があったとき、あなたならどう思いますか。
おいしい話があれば「ラッキー」と喜ぶのではありません。
「怪しい」と疑うのです。
拒否反応を示してください。
おいしい話に違和感を覚えることは、正常な反応です。
世の中においしい話はありません。
「おいしい話はすべて怪しい」と考えてください。
本来ないものがあるのですから、その時点でおかしいと思わなければいけません。
「あなただけに教えます」
相手は特別を感じさせるセリフを言ってくるかもしれません。
「本当です」「信じてください」など説き伏せてくるかもしれません。
「ここだけの話です」と秘密を教えるようなセリフを聞くと心が揺れます。
相手の話を信じそうになりますが、騙されてはいけません。
何度も繰り返しますが、おいしい話はありません。
ないものはないのです。
本当のように聞こえるかもしれませんが、そう聞こえるだけであり、騙されないでください。
おいしい話はすべて断ってください。
両手を挙げて喜ぶのは言語道断です。
話を最後まで聞かず、途中で切り上げてください。
おいしい話はありません。
おいしい話があれば誰も苦労しません。
本当においしい話なら、誰にも話しません。
人に話すとうま味がなくなるため、秘密にしておこうと思います。
誰にも話さず黙っているはずです。
自分のところにおいしい話が回ってくる時点で「おかしい」と思うことが大切です。
「何か裏がある」と思ってください。
おいしい話はおかしい話なのです。
「おいしい話はない」
この言葉をしっかり頭に叩き込んでおきましょう。
いついかなる状況でも忘れないようにしておくことです。
死ぬまで一生身につけておきたい心得です。
夢の中に出てくるまで、しっかり頭に叩き込むことです。
「おいしい話はない」を完全に理解しているなら、それだけで騙される可能性は半減します。
騙されないで生きていくための一番の基本なのです。