待望の相手と会うときは、誰でもどきどきします。
ずっと連絡を取り合っている相手がいて、念願の対面ということもあるでしょう。
特に相手が異性であれば、高揚感もいっそう大きくなるに違いありません。
ところが実際に会ってみると、拍子抜けすることがあります。
ネットでは明るく元気な感じの人だったのに、実際に会ってみると、暗くて地味な人だった。
電話のときはいつも盛り上がっていたのに、実際に会ってみると、なぜか会話が続かない。
チャットでは優しい印象だったのに、実際に会ってみると、まったく優しくない人だった。
思い描いていた人と大きく違っていると、ギャップに驚きます。
好印象どころか、悪印象を受けることも少なくありません。
「本当はこんな人だったのか。想像していた人と違っていた」
想像と大きく違っていると、がっかりします。
期待していた分だけ、想像と違っていたときのがっかり感も大きくなります。
そして、こう思います。
「こんなことなら会わないほうがよかった」と。
しかし、それは違います。
会ってよかったのです。
想像と違っていても、無駄な出会いではありません。
実際に会ってがっかりすることがあっても、無駄な出会いではない。
人生では、そういうことも普通にあります。
無駄な出会いと考えないことです。
「こんなはずではなかった」と考える必要もなし。
当然ですが、相手を恨んだり憎んだりしないことです。
ネガティブな感情を持ったところで、自分が苦しくなるだけです。
むしろありのままの姿を見せてくれたことに感謝することです。
わからないように隠されていたなら、今でも気づかないままでいたでしょう。
「会ってよかった」と考えましょう。
出会ったことに意味があります。
相手の本当の様子がわかりました。
きちんと相手を知ることができました。
今まで自分が誤解していただけでした。
「前進あり」と考えることです。
妄想を膨らませすぎていた自分を反省する機会にもなります。
自分の誤解を解消できたのですから、実際に会った意味があります。
自分のアクションを肯定することです。
事実を知ることができたのですから無駄なことではないのです。