出会いの印象はどこで決まるのでしょうか。
「出会い」というくらいですから「出会いの印象は出会い方で決まる」と思う人が多いのではないでしょうか。
明るい笑顔、気持ちのいい挨拶、清潔感のある身だしなみ。
スマートな出会い方ができれば、第一印象もばっちりでしょう。
最高の好印象でスムーズにコミュニケーションを始めることができます。
素晴らしい関係になれそうな予感がするでしょう。
しかし、出会いの印象が決まるのはそこではないのです。
出会いに力を入れるのは当たり前です。
第一印象に力を入れるのは当たり前なので、出会い方にはほとんど差がつきません。
では、どこで出会いの印象が決まるのか。
出会い方ではありません。
別れ方なのです。
別れ方は、出会いの余韻を決める瞬間です。
そして、出会いの総括を決める瞬間です。
第一印象がよくても、別れ方が悪ければ、せっかくの好印象が台無しです。
別れ方が悪いと、もやもやとして気持ちが残り、悪印象で終わります。
「これが本性」と思われます。
むしろ出会った瞬間と別れ際のギャップが大きいと、悪く目立って、悪印象が倍増します。
出会いのセンスがある人は、このことをよく理解しています。
出会いのセンスがある人は、別れ方こそ丁寧になります。
別れ際、相手の目を見ながら、きちんと感謝を伝えます。
「本当に素晴らしい時間を過ごせました。ありがとうございました」
しっかり握手を交わします。
相手が見えなくなるまで見送ります。
状況が許すなら、手を振りながら見送ります。
名残惜しい表情を見せながら、最後の最後まで笑顔です。
別れた後にお礼のメールを送ったり、お礼の手紙を送ったりします。
別れの余韻がいいと、心の中に温かい感情が広がって、相手から「いい出会いだったな」と喜ばれます。
少しくらいコミュニケーションがちぐはぐであっても、きれいに最後を締めくくれば「よかった」と思われます。
別れ方が美しければ、好印象で出会いを締めくくれるのです。
出会いのセンスを上げたいなら、上品な別れ方を心がけましょう。
別れ方が美しいと、出会い全体が美しくなります。
多くの人は、別れ方が中途半端です。
雑になったり手抜きをしたりします。
だからこそ、チャンスであり狙い目です。
ほかの人と違うところを見せて、感動してもらいましょう。
別れ方が丁寧な人は、出会いのセンスがある人です。
出会いの印象は、出会い方より別れ方で決まります。
出会い方も大切ですが、別れ方はもっと大切なのです。