純粋な人になるなら、自分を飾ることに注意しましょう。
もちろん自分を飾ることが悪いわけではありません。
自分の評価や印象を上げるため、時には飾ることもあるでしょう。
短所は隠して、長所だけアピールする。
かっこいい服を着て、自分をよく見せる。
嘘をついてでも、自分を素晴らしく見せようとする。
少し立派に見せたり、実力以上に大きく見せたりすることも、時には悪くありません。
ビジネスでもプライベートでも、自分を飾ることも必要なマナーの1つと言えます。
しかし、いつも飾った自分ばかり見せるとなると、事情が変わります。
いつも飾った自分ばかり見せていると、周りは「それが本当のあなた」と誤解するでしょう。
いつもおしゃれにしていると、周りから「おしゃれな人」という目で見られます。
いつもかっこつけていると、今度はかっこ悪い姿を見せることができなくなります。
いつも博識のふりをしていると、相手はあなたを博識な人として扱い、コミュニケーションが変にもつれることがあります。
飾った自分ばかり見せていると、人付き合いやコミュニケーションに食い違いが生まれます。
「すごいね」「素晴らしいね」と褒められる反面、それは本当の自分ではないため、きちんと喜べません。
「本当の私を見てほしい」と思うようになる。
最初は良くても、後から大変になる。
「きちんと自分を理解されていない」と後悔することになるのです。
では、どうするか。
飾った自分を見せるのではありません。
ありのままの自分を見せましょう。
ありのままの自分を見せることを恐れないでください。
とても純粋な姿です。
ただ事実を見せているのですから、ためらうことも恐れることもありません。
ありのままの自分を見せると、相手はあなたのことを正しく理解してくれます。
「こういう人なのだね」と相手に伝われば、人付き合いもコミュニケーションもスムーズになります。
たとえありのままの自分が地味でかっこ悪くても、それが本当の自分なら、それでいいのです。
嫌われてしまったら仕方ありません。
その人とは、最初から長続きしない関係だったのでしょう。
早めに人間関係を取捨選択できたので、良かったとも言えます。
ありのままの自分を見せて、驚かれてもいいのです。
偽りの自分ではなく、正直な自分を見せているだけです。
何も悪いことはしていないので、堂々とできます。
自然体になることは、自分らしく生きることでもあります。
自分の短所も、隠すのではなく、さらけ出しましょう。
正直に短所をさらけ出すことは、自己開示をすることにもつながります。
ありのままの自分を見せると、相手もほっと安心して、相手もありのままの自分を見せてくれるようになります。