純粋な人になりたいなら、駆け引きには注意しましょう。
駆け引きとは、自分が有利になるよう、相手の出方や事情によって態度を変えて処置することをいいます。
私たちの日常には、さまざまな駆け引きがあります。
仕事の駆け引き、スポーツの駆け引き、恋愛の駆け引き。
もちろん完全に駆け引きが厳禁というわけではありません。
ゲームやスポーツなどの勝負事では、駆け引きが一般的です。
あくまで勝負事ですから、駆け引きも実力の1つ。
また、ビジネスにおいても駆け引きをしなければいけない場面があります。
交渉では、先方の出方に応じて値段を変えたり条件を変えたりすることもあるでしょう。
企業は営利活動を行う組織体ですから、駆け引きはあって当然です。
駆け引きとはいえ、あくまで必要の範囲ならいいのです。
しかし、何でもかんでも駆け引きにするのはよくありません。
駆け引きばかり考える生活は疲れます。
相手の様子を確認しなければいけません。
策略を考えたり、相手の心の裏を読んだりする必要もあります。
あれこれ妄想を働かせたり、先読みをしなければいけなかったりして、余計なところでエネルギーを消耗します。
常に緊張することになって、リラックスができません。
変化球を投げることになるので、誤解を生むこともあるでしょう。
誤解が生まれたら、誤解を解かなければいけなくなり、ますます疲れます。
いつも駆け引きばかり考えていると、習慣になってしまい、自然体で接することができなくなります。
斜め上から考えてばかりいると、性格までゆがんでくる。
駆け引きがある様子は純粋とは言えません。
純粋な人になりたいなら、駆け引きには要注意です。
駆け引きの名人になるのではありません。
取り組みたいのは、ストレートな振る舞いです。
やってみたい仕事があるなら「やらせてください」とストレートに言います。
断るときは「やめておきます」とストレートに断る。
要件があるなら、曖昧な言葉は使わず、はっきり言います。
言いたいことがあるなら、以心伝心に頼らず、きちんと言葉にして言います。
変化球ではなく、直球を投げましょう。
何事もストレートにアプローチします。
ストレートに振る舞えば、誤解されることもありません。
「こうなんだよ」という意図がそのまま伝わるので、最もわかりやすいのです。
「自分では大丈夫」と思っていても、あらためて振り返ってみてください。
特筆すべきは「無意識に駆け引きをしていることがある」という点です。
往々にして駆け引きは、無意識のうちに行われていることが少なくありません。
自分の振る舞いを振り返って、心当たりがあれば、今すぐ直しましょう。
ストレートの名人になれると、純粋な人になれるのです。