あなたには「隙」がありますか。
仕事や人間関係では、相手に迷惑をかけないよう、完璧を心がけようとします。
完璧な言葉遣い。
完璧な礼儀作法。
完璧な仕事ぶり。
もともと丁寧で礼儀正しい人なら、取りこぼしなく、きちんと振る舞えるかもしれません。
実際に完璧にするのは難しいですが、できるだけ完璧を目指そうとすることがあります。
もちろん完璧を目指すのは悪いことではありません。
言葉遣いも礼儀作法も仕事ぶりも、きちんとしている人のほうが、間違いなく好印象です。
周りからも「きちんとした人だね」と言われ、高い評価が得られるでしょう。
たとえ隙があったとしても、隠したりごまかしたりして、完璧のように見せることもあるかもしれません。
しかし、完璧を目指すのは、素晴らしい心がけである反面、不安要素もあります。
それは、近寄りがたい雰囲気が出てしまうことです。
1つのミスも間違いもなく、すべて完璧にこなす人には、パーフェクトな印象が出ます。
パーフェクトは素晴らしいことなのですが、1つも隙がない様子からは、ぴりぴりした緊張感のある雰囲気が漂い始めます。
相手は抵抗を感じて、近寄りにくくなったり接しにくくなったりします。
1つの隙もないパーフェクトな人は、立派ではあるものの、孤立しやすくなるのです。
そもそも人間は不完全な生き物です。
不完全な生き物にもかかわらず、完全な様子を見せるのは無理があるでしょう。
強いストレスとプレッシャーがかかって、気が休まりません。
たまには隙を見せていきましょう。
わざとミスや失敗をする必要はありませんが、本来の不完全な人間らしさを見せるだけです。
少しくらい言葉遣いを間違ってもいい。
少しくらい礼儀作法が雑になってもいい。
少しくらい仕事ぶりに抜けがあってもいい。
たまには隙を見せていくほうが、人間らしくて素直です。
隙を見せると、相手は「うっかりすることがあるのですね」と思い、ほっと安心するでしょう。
あなたが隙を見せることで、緊張感が緩むので、周りの人も接しやすくなります。
自分にとっても、ストレスやプレッシャーが減って、気楽になれるでしょう。
たまには隙を見せたほうが、自分にも相手にも優しいのです。