同棲中2人で貯めたお金は、引き出しにくい状況にしておきましょう。
せっかくお金を貯めても、簡単に引き出せてしまうと、うっかり使ってしまう状況が考えられます。
「そんなことはあり得ない」「自分たちは大丈夫」と思うかもしれませんが、実際はわかりません。
たとえば、酔った勢いで貯金を使ってしまう可能性もゼロとは言い切れないでしょう。
買い物で衝動買いがあるように、貯金の場合も、何らかの事情で衝動的に使ってしまう可能性もあるはずです。
簡単に貯金を引き出せる状態だと、気軽に使いやすいため、貯金の妨げになることがあります。
2人で貯めたお金は「貯めやすく使いにくい」という状況にしておくのが理想的です。
そのため、同棲して貯めたお金は、引き出しにくい状況にしておくのがよいでしょう。
引き出しにくい状況にする対策として、次の5つがあります。
まず貯金は、現金より貯金にするといいでしょう。
いくら貯金とはいえ、自宅に現金のまま保管していると、手が届きやすくなります。
留守中に空き巣に入られたとき、自宅に貯金を現金のまま置いていると、盗まれるリスクが高くなります。
口座に貯金しておけば「お金を引き出す」という一手間が必要になるため、衝動的な使い方を防げます。
1つの口座に生活用と貯金用のお金が混在すると、使い方がごちゃごちゃになります。
貯金をするなら、貯金専用の銀行口座を作って、そこにお金を入金していくのがよいでしょう。
貯金専用の口座を作っておけば、いくら貯金が貯まったのが判別しやすくなるメリットもあります。
貯金専用口座を作っておくことで「簡単に使ってはいけない」という意識が働くため、一定の抑止力が期待できます。
ATMの引き出しの限度額を設定しておくと、引き出しにくい状況を作り出せます。
もちろんお金は引き出せますが、一度に多くのお金の引き出しを制限できます。
引き出しの限度額を低く設定しておけば、セキュリティーも向上するので一石二鳥です。
口座だけ作って、キャッシュカードを持たないのも1つの選択肢です。
キャッシュカードの発行は必要と思われがちですが、金融機関によっては、キャッシュカードの発行をしない選択も可能です。
キャッシュカードを持たなければ、預金の引き出しは銀行の窓口のみになります。
引き出せる時間帯も、金融機関が営業している平日の日中だけに制限されます。
引き出すのに手間暇がかかりますが、この不便を、お金を引き出しにくい状況として利用できます。
またキャッシュカードを持たなければ、キャッシュカードを紛失するリスクもなくせるため、セキュリティーも向上します。
すでにキャッシュカードを持っている人も、後から手続きを経れば、無効にできます。
銀行の通帳は、鍵の付いた引き出しに保管するようにしましょう。
通帳を取り出すには「鍵を開ける」という一手間が加わるため、引き出しにくい状況になります。
鍵は、紛失しないよう大切に保管しましょう。
空き巣に入られたとしても、通帳の入った引き出しに鍵がかかっていれば、安心です。
鍵の紛失が心配なら、ダイヤル式や生体認証の施錠タイプを選ぶのも1つの方法です。