お金のルールの中に、やめておくほうがいいルールがあります。
「財布を1つにする」というルールです。
「自分はお金の管理が苦手だから、相手に全部任せたい」と思う人もいるかもしれません。
お金に無頓着な人は、パートナーにお金の管理をすべて任せたいと思うでしょう。
「夫婦のような関係だから、財布を1つにして、一緒に家計を管理したい」と思う人もいるはずです。
同棲の段階でも、財布を1つにした管理方法は不可能ではありません。
しかし、同棲段階で、財布を1つにする状態は注意が必要です。
夫婦の場合「財布を1つにする」という家計の管理方法がありますが、あくまで夫婦だから許されることです。
夫婦の場合、法的に「婚姻関係」が成立していますが、同棲段階ではまだ恋人関係です。
恋人関係でも、法的には他人同士です。
たとえ婚約が成立していたとしても、法的な保護が不十分です。
財布を1つにしてお互いの収入を管理したくても、同棲は、まだ恋人関係であることを忘れてはいけません。
信用できるパートナーとはいえ、何らかのお金のトラブルが起こる可能性もあり得ます。
万一に備えた対策としても、同棲段階で財布を1つにするのは少々早すぎると言えるでしょう。
パートナーの出費が気になるなら、大きな買い物をしたときの自己申告をお願いしておくのがいいでしょう。
財布を1つにするなら、正式な婚姻関係になってからにするほうが安心です。
同棲を始めても、2人の財布は別々にしておくことをおすすめします。