「加圧トレーニング」をご存じですか。
加圧トレーニングとは、ベルトで腕や脚の付け根を締めて、適度に血流を制限した状態で行われるトレーニングです。
軽い負荷の運動で筋肉の増強ができるため、筋トレの効率を上げることができます。
締め付けがあるためトレーニングがしにくいように思えますが、実際の効果は科学的に実証されています。
ボディービルダーのトレーニングでよく行われる方法ですが、現在ではスポーツ・医療・健康などの分野で応用されています。
さて「加圧トレーニングは身長の増加に有効」という噂を聞くことがあります。
実は加圧トレーニングによる作用の1つに「成長ホルモンの分泌を促す効果」が確認されています。
加圧トレーニングの後、一時的に成長ホルモンが通常の200倍以上まで高まったことが実験によって確認されています。
骨の成長には成長ホルモンが欠かせないため、理論的には身長を伸ばすのに効果があると言えます。
ただし、身長を伸ばす運動として、加圧トレーニングをメインにするのは不適切です。
加圧トレーニングで成長ホルモンの分泌を増やす効果はある一方、加圧トレーニングだけで身長が伸びた実績は不十分です。
また加圧トレーニングは方法を間違えると、体を痛める危険性があります。
特に成長期の子どもが自己判断で行うのは、注意が必要です。
本格的な加圧トレーニングを行うなら、専門のトレーナーを付けるのがベストです。
身長を伸ばしたいなら、スポーツや外遊びなど、しっかり体を動かす運動が基本です。
日常で十分な運動を心がけたうえで余裕があれば、追加の運動として、加圧トレーニングを試してみるといいかもしれません。