夫婦が仲良くなるためのポイントは、お互いに尊敬し合っていることだといわれています。
お互いに尊敬し合えるところが1つでもあれば、相手に対して敬服する気持ちが出て、喧嘩をしにくくなってしまうのです。
私の両親も、いつもお互いが尊敬し合っている状態です。
私の母は几帳面で、約束事は必ず守る人です。
前の晩に遅く寝たとしても「6時に起こして」とお願いすると、どんなに眠くてもきちんと約束は守ってくれます。
それに対して私の父は、どんなに仕事が大変でも責任を持って行う人です。
私が子どものころから、帰宅がいつも遅い人でした。
会社での仕事が残っているため、全部を片付けるまでは家には帰らない主義を持った、責任感のあふれる人でした。
そんな責任感のある父を母は尊敬し、父も約束はしっかり守る母を尊敬しています。
お互いがお互いを尊敬し合っている関係ということです。
そのおかげもあって、私は生まれてからまだ一度も両親が喧嘩をしているところを見たことがありません。
いつも仲がよく、うまくいかないことがあってもお互いがお互いを助け合っています。
「お互いに尊敬できるところがある」というのは、人間関係を安定させるための基本的な土台になります。
尊敬し合える関係というのは、夫婦に限らず友人関係や仕事の関係でも言えることです。
なかなかそりが合わず厄介な上司と仲良くなるためには、上司の中から尊敬できる部分を見つけると言うことが大切です。
どんな人間でも自分にはない尊敬できるという部分が必ず1つはあります。
嫌いだなと思う上司でも、必ず1つは自分が見習うべき点があるはずです。
そこを何とか探し出し、敬服しましょう。
見習うべき点を見つけることができれば、素直にすごいなと感動できます。
「いつもは嫌な人だけど、こんなすごい部分もあるんだ」
そう思えるようになったとき、自然と上司への感情も丸くなるのです。