人の欲望は、底なしです。
生活水準を上げようとすると、切りがありません。
「高級ブランドの服が欲しい」
「いい車に乗りたい」
「立派な家に住みたい」
生活水準を上げることを目指すと、幸せを感じる基準もどんどん上がります。
欲望を追いかけて生活水準を上げ始めると、切りがありません。
ひとたび生活水準を上げると、なかなか下げにくくなるのが厄介です。
幸せを感じる基準が上がると、普通のことでは満足できなくなる。
出費ばかりがかさみ、いつまで経ってもお金が貯まらないのです。
では、どうするか。
生活水準を上げるのではなく、満足の基準を下げるのです。
服は、高級ブランドである必要はなく、最低限の身だしなみでよいと考えます。
車も、立派である必要はなく、移動できれば十分と考えます。
家も、豪華である必要ななく、雨風をしのげればいいと思います。
自分が許せるなら、もっと質素でもかまいません。
服も車も家も、機能面だけで考えれば、贅沢は必要ありません。
満足の基準を下げれば、質素でも、十分な満足感が得られます。
自分にとって満足の基準を下げましょう。
満足の基準は、生活に支障が出ない程度に、下げられるだけ下げておくのが得策です。
幸せになるために必要なのは、物質的な豊かさではなく、精神的な豊かさです。
ささいなことにも満足できるようにすれば、生活は質素でも、十分な幸せが得られます。
そうすれば、幸せが得られるだけでなく、お金も貯まり、一石二鳥になるのです。