お金は、人の生活を豊かにしてくれる存在です。
その一方で、トラブルの原因になりやすいのも、お金です。
お金は刃物ではありませんが、使い方を誤れば、刃物より怖い存在になりえます。
人をひどく不快にさせたり怒らせたりする力があるということです。
当たり前だと思いますが、いま一度、意識しておきたいところです。
「金額が大きければ注意。金額が小さければ大丈夫」というわけではありません。
たとえ金額が小さくても、トラブルの原因になる可能性が十分あります。
学生時代を思い出してください。
わずかなお金を友人に貸したところ、なかなか返してもらえず、悩んだ経験はないでしょうか。
たとえ金額が小さくても、なかなか返してもらえないと、やはり気分がよくありません。
借金は往々にして、貸した側はよく覚えていても、借りた側はあまり覚えていません。
「お金を早く返してくれないかな」
「こんなにだらしない人だとは思わなかった」
小さな金額でも、相手に対する信用を失い、怒りを感じ、友人との関係にひびが入るのです。
小さな金額でこの状態なのです。
大きな金額になるともっと怖い。
ニュースで見聞きする殺人事件も、原因の上位は、常に金銭問題です。
不謹慎ですが、そのくらいお金は、トラブルの原因になりやすいのです。
お金の取り扱いには、十分注意しましょう。
できるだけお金を借りない。
できるだけお金を貸さない。
友人にお金を貸すくらいなら、あげるくらいの気持ちが大切です。