なぜ、発言が棒読みになるのか。
それは、回答を丸暗記しているからです。
回答を丸暗記していると、答えるとき、そのまま発言してしまいがちです。
その結果、準備されたセリフを淡々と答える印象になりやすいのです。
棒読みを防ぐコツは、シンプルです。
話のポイントだけ押さえることです。
回答内容を完全に丸暗記するのではなく、大切なポイントだけ押さえましょう。
たとえば、圧迫面接で「性格が暗いですね」と言われたとき、次のような回答が手本とされます。
「暗く見えますか。周りからは『落ち着いている』と言われます」
「そうですか。暗い性格に思えるかもしれませんが、私は、落ち着いた性格だと思います」
それぞれの回答を、一字一句、完全に暗記するのではありません。
「暗い性格は、落ち着いた性格として言い換える」というポイントだけ押さえるのです。
ポイント以外の部分は、その場の雰囲気に合わせ、適当に肉付けをします。
大切なポイントさえ押さえていれば、回答内容はおおむね合格ラインに達するはずです。
覚える量を減らすだけでなく、棒読みを防ぐことができるようになるのです。