世の中には、いろいろな人がいます。
もちろん性格の明るい人もいれば、性格の暗い人もいます。
明るい人間がよく、暗い人間がダメということはありません。
暗い人間は、その人なりの価値観で生きているのです。
リーダーは暗い人に向かって「君、暗いね」と言ってはいけません。
「暗いね」なんて言ってしまうと、余計に部下を暗くさせてしまうだけです。
自分の性格を否定されたと思い、部下は落ち込んでしまいます。
部下を落ち込ませては、リーダー失格です。
リーダーの仕事は、部下に元気を与えることです。
そのためにリーダーは、性格の「改善策」を話すのです。
「もっと明るく話そうよ。元気よく電話に出ようよ。大きな声でハイと返事しようよ」と言います。
リーダーが元気よく「元気になろうよ」と言います。
それでダメなら、リーダーが元気の手本になり、仕事や人付き合いのやりとりの具体例を見せます。
こうした具体例を、部下は求めているのです。
自分の性格がどうであるかなんて、部下は聞きたくありません。
リーダーの仕事は、部下の性格診断ではないのです。
リーダーは、性格改善の具体例を出す人なのです。