早く仕事をこなすことと、忙しいことは、別問題です。
ときどき「忙しい、忙しい」が口癖になっている人を見かけます。
「忙しい、忙しい」と言っているからとはいえ、その人はスピードがあるのかというと、そうとは限りません。
そもそも忙しい理由には、次の2つがあります。
本当に優れたリーダーは、この2つとも解決しています。
仕事も速くこなす力を持っていることが必要です。
1人でたくさんの仕事を抱え込まないことも大切です。
往々にしてリーダーは、責任感が強いため、たくさんの仕事を引き受けがちになっています。
リーダーに多い病気である「プライド」があるため「NO」とは言えないでいるのです。
1人でたくさんの仕事を抱え込むくらいなら、そんなプライドはさっさと捨ててしまうほうがいいのです。
1人にたくさんの仕事を任せると、大きなストレスになります。
実際にそれ相応の量をこなす能力があるならいいのですが、リーダーでさえ元は単なる人でしかありません。
家族もいれば、ストレスに悩むこともあります。
ストレスに悩めば、しっかり調子が悪くなる人間なのです。
リーダーは、スーパーマンではないのです。
自分の仕事量が多すぎるとき、プライドは捨てて、部下に任せられることは部下に任せてしまうことが大切です。
それができなければ、本当のリーダーとは言えません。
アニメ『ルパン三世』のルパンは、1つのミッションをこなすときに、すべてを自分一人でしようとしません。
次元や五右衛門、不二子たちと作業を分担します。
みんなで協力して、1つのミッションをクリアします。
そういう意味でルパンは、理想的なリーダーシップを発揮できています。
1人ですべてを抱え込まず、自分ができないことはできる人にきっぱり任せます。
「自分がいなければ仕事ができない。だから自分は優れている」というプライドは捨ててしまいましょう。
リーダーには、プライドを捨てるプライドも必要です。
プライドを捨てたリーダーになり、初めて部下に仕事を任せられるのです。