リーダーの仕事を難しく考えすぎていませんか。
リーダーは部下を叱ることが仕事だと思っていませんか。
リーダーの仕事は、叱ることではありません。
リーダーの仕事は、次の1つのみです。
部下に元気を与えることです。
リーダーが心がけるべきことは、この1つだけです。
仕事の指示をすることも大切ですが、部下が元気にやる気を出していれば、仕事は順調に進んでいきます。
仕事が順調に進んでいないからとはいえ部下を叱ると、余計に落ち込んでしまいます。
さらにやる気もなくし、もっと仕事ができなくなってしまうでしょう。
リーダーは、部下に元気を与えることが欠かせません。
組織の図は、ピラミッドの形をしています。
リーダーが位置するのは、ピラミッドの頂点、あるいは頂点に近い部分です。
頂点に近ければ近いほど、実際の仕事は指示だけになります。
しかし、リーダーが部下に与えるのは指示だけではありません。
元気なのです。
部下が自分から進んでやりたくなるようなやる気を与えるのが、本当の優れたリーダーです。
指示をするだけなら誰でもできます。
人を元気にさせるのは、それなりのコツがあります。
リーダーは、偉いからリーダーになったのではありません。
部下に元気を与えるのが上手だから、リーダーになれたのです。
本当に人望の厚いリーダーは、決まって元気を与えているリーダーです。
黒人差別反対リーダーのマーティン・ルーサー・キングJr牧師は、多くの人々に元気を与えた優れたリーダーの1人です。
当時1950年代、60年代のアメリカはまだ白人優勢の社会で、黒人には人的権利が与えられていなかった時代でした。
しかし、キング牧師は黒人の差別をなくそうと立ち上がります。
キング牧師を筆頭に、黒人差別撲滅運動を繰り広げ、白人黒人平等の社会にすることに、その一生を捧げます。
特に黒人の差別がなくなることを夢描いたキング牧師の演説「I have a dream」は、世界的に有名な演説です。
キング牧師は演説によって、差別を受けている人に希望の光を与えます。
実際にキング牧師がしたことは、みんなに希望の光を与えるという偉業です。
1人でできなければ、みんなで立ち上がって夢を叶えようとします。
大きな活動を行うために、たくさんの人たちに「希望」という「元気」を与え、みんなを統率します。
本当のリーダーは、叱ることで、みんなを統率するのではないのです。
部下たちに元気を与えてやる気にさせることが、優れたリーダーの仕事なのです。