心理学で、ある不思議な実験がありました。
ニートの状況を表すであろう、心理学の実験です。
犬小屋と、犬1匹を用意しました。
犬は、犬小屋に鎖でつながれています。
特殊な仕掛けで、床から犬に電気ショックを与えました。
驚いて飛び上がった犬は逃げようとしましたが、鎖があるため、逃げられませんでした。
この電気ショックを、何度も繰り返しました。
犬は必死で逃げようとしますが、やはり鎖のせいで逃げられません。
さて、電気ショックを何百回も繰り返したところで、ある異変が起こりました。
最初は逃げようと暴れていた犬が、暴れなくなったのです。
「どうせ逃げられない」と思い、逃げる努力をしなくなったのです。
最初は痛かった電気ショックにも、すっかり慣れてしまいました。
さらに不思議なのは、この後です。
その後、犬をつないでいた鎖をほどきました。
自由に動ける状態です。
しかし、電気ショックを与えても、犬は逃げません。
「何をしても無駄だ」と学習して、無気力になってしまったのです。
これを心理学では「学習性無力感」といいます。
努力を重ねても望む結果が得られない経験や状況が続くと、だんだん考えが卑屈になります。
「何をしても意味がない」と思うようになり、前向きな努力を行わなくなるのです。
心理学で実際に行われた実験ですが、ニートの状況に当てはまることがあります。
自分も今、この犬のような状況になっていないか、問いかけることです。
鎖につながれているのは、思い込みです。
すでに鎖は解かれ、自由に動ける状態です。
やるべきことは、ただ1つです。
就職活動することです。
一歩前に踏み出さなければ、未来を変えることはできません。
すると、意外と自由に動ける自分に気づけるでしょう。
学習性無力感を取り払っていきましょう。
あると思っていた鎖は、もうないのです。