運動会の定番の競技と言えば、玉入れです。
競技者が高く掲げた籠に玉を投げ入れ、入った玉の数を競う競技です。
制限時間内に、高く掲げた籠に向かって、とにかく必死になって玉を投げます。
入っている最中に、何個入っているのかはわかりません。
入った玉の数は、競技が終わってから、わかります。
一つ一つ、玉を数えます。
人生も、運動会の玉入れのようなものです。
自分が今どのくらい努力をしているのかは、今はわかりません。
努力の姿、形、量などは曖昧で、自分からも他人からも、よく見えません。
そういうものだと思い、自分の努力をよく把握できなくても、あまり執着しないことです。
今できることは、運動会の玉入れのように、必死になって玉を投げることです。
1つでも多く玉を投げる。
少しでも正確に投げる。
今の時期は「入れ、入れ」と願いながら、必死で玉を投げるだけでいいのです。
たくさん投げれば投げるほど、入りやすくなります。
玉が入った数は、人生が終わりに近づいたころ、わかります。
「ああ、こんなに入っていたのか」
晩年に晩酌を楽しみながら、今まで果たした努力の結果を楽しむのです。