「ここに高級なワインがあります。ぜひ、味わってみてください」
そう言われて口にすれば、みんな、同じことを言うでしょう。
「本当だ。おいしいワインだ」と。
実のところ、高級というのは、嘘です。
ただの安物のワインです。
しかし「高級なワイン」と言われて飲むと、みんな「おいしいに違いない」と思い込みます。
おいしいと思い込むことで、脳の中でおいしさを作り出し、本当においしく感じます。
ワインだけでなく、食べ物や飲み物も、すべて同じです。
単なる水ですら「○○のおいしい水」と書かれていると、おいしく感じてしまいます。
食事は、値段ではありません。
どう思うかです。
おいしい食事を探すのも大切ですが「おいしい」という思い込みのほうが、はるかに大切です。
悪い思い込みはいけませんが、よい思い込みは、どんどんしたほうがいいです。
どんな食事も「おいしい」と思い込んでみましょう。
「おいしい」という思い込みは、最高のスパイスです。
最高においしい料理は、誰かが作るものではなく、自分が頭の中で作るものです。
いつもと同じはずの料理が、いつも以上においしく感じられるようになります。