手の中で最も汚れやすいのは、どこだと思いますか。
やはり、一番汚れているのは「手のひら」ではないかと思いますよね。
手を洗うときも、汚れているであろう手のひらを、集中的に洗おうとします。
しかし、本当に汚れているのは手のひらではありません。
指先なのです。
たとえば、私たちの日常生活を振り返ってみましょう。
携帯電話に触れるとき、パソコンのキーボードを叩くとき、鉛筆を持って字を書くときなど、手のどの部分を使っていますか。
そうです、指先です。
手のひらより、指先を使うことのほうが圧倒的に多いことに気づきますね。
しかも指先は、爪の間に垢がたまりやすくなります。
手が汚れやすいとはいえ、大半の汚れは指先に集中しているのです。
にきび予防のために、手を洗うことは素晴らしい習慣です。
しかし「手を洗おう」と思うと、手のひらばかりに集中するため、指先や爪の垢などを落としきれないことがあります。
少し考え方を変えてみましょう。
「手を洗おう」と思うのではなく「爪の垢を落とそう」と考えるのです。
すると、指先に注意が向きます。
どちらも手を清潔にすることには変わりありませんが、大きな違いがあります。
手を洗おうとして爪の垢を洗い忘れることはありますが、爪の垢を洗おうとして手を洗い忘れることはありません。
心がけを変えるだけで、洗い方が変わります。
考え方を変えるだけで、うっかりすることを防ぐことができるのです。