若くて元気な人ほど、自分の力だけで何とかしようとします。
「若いのだから、薬なんて必要ない」「人の力は借りない」と思います。
しかし、おろそかにしていると、事態は悪化する一方です。
若さゆえに、にきびは治しにくいのかもしれません。
見栄やプライドが、にきび治療の邪魔をしていませんか。
肌の正確な状況を把握し、どうすればいいのかを判断するのは、知識と経験の浅い素人では危険です。
ひどいにきびになるほど、外出を控えたくなります。
悩みを人に、相談しづらくなります。
そういうときこそ、医療機関での診察をおすすめします。
本来、強い効果のある薬ほど、医者からの処方箋が必要です。
市販されている薬が効かないから、医者に見てもらっても意味がないと思うのは、勘違いです。
市販されている薬は、医者が処方する処方薬に比べて、薬の効き目が抑えめにされています。
一般の人が、自分の判断で使用しても問題が起きにくいよう、安全を重視したものになっているからです。
逆に言えば、その程度の弱い効果しかありません。
洗顔料に「アクネ菌の殺菌効果」「にきびに効く」と書かれていても、実は弱い効果です。
医者が処方する薬の、10分の1や100分の1です。
期待したほど効果が出ないことは、珍しくありません。
にきびの症状には、個人差があります。
きちんとにきびを治療するためには、市販のにきび薬では、不十分の可能性があります。
また自分では、私生活を客観的に判断しにくいため、改善を見落としたり誤っていたりする場合もあります。
知識の乏しい人が判断するかぎり、なかなか悪いところが見つけられないものです。
そういうときこそ、やはり皮膚科の専門医が頼りになります。
知識と経験が豊富な皮膚の専門医に診てもらえば、客観的な視点から、生活上の改善点を指摘してもらえます。
医者から処方されるにきび薬を使えば、あっという間に治る可能性があります。
にきびは病気です。
たとえ軽いにきびであろうと、専門医に相談するのは、恥ずかしいことではありません。
その勇気が、改善への近道になるのです。