ビタミンBには、現在のところ、4種類あります。
ビタミンB1、B2、B6、B12です。
こうして並べてみると、ふと、気づくことはありませんか。
抜けている番号があります。
ビタミンB2やB6はあるのに、B4やB8はないのです。
「おかしいな。なぜなのかな。特別な事情があるのかな」
にきびの治療に興味を持つと、ビタミンBに興味が出てきます。
ビタミンBに興味が出ると、ビタミンBの番号が抜けている理由に興味が出てくるのです。
番号が抜けているビタミンBが気になった経験は、私だけではないはずです。
なぜでしょうか。
実は、深い歴史事情があります。
ビタミンの定義から考えましょう。
ビタミンの定義とは「体内で合成されない必須栄養素」です。
体内で合成されないため、食事から摂取する必要があります。
ビタミンは大切だといわれています。
ビタミンの研究は、1900年代に入って本格化しました。
まだ研究が浅かったころ、ビタミンの存在がわかった順番から、1、2、3というふうに順番をつけていきました。
しかし、発見をして番号を振ってしばらくしたのち、実際はビタミンの定義に当てはまらないことが発覚しました。
番号と物質の割り振りを改めればいいと思いますが、そう単純ではありません。
番号と物質との割り振りを途中で変更すると、混乱を招きやすくなります。
誤った物質を投与して人体に被害をもたらす可能性もあります。
そこでどうしたのかというと、欠番にしたのです。
紛らわしいと思える欠番ですが、混乱がありません。
実は、私たちの健康面を第一に考えた結果というわけなのです。