テレビで、メイクの番組を見ているとき「おや」と思った光景がありました。
出演者に、プロのメイクを施し、顔の印象を一変させる番組でした。
プロのメイクアップアーティストは、真剣な顔つきです。
指先を使って、繊細なメイクをしていました。
気になったのは、メイクに使う指です。
人差し指は使っていません。
なぜか、薬指を使っているのです。
一般的に、私たちの感覚からすれば、人差し指を使おうとします。
動かしやすい指です。
うまくクリームも伸ばせるだろうと思うからです。
ここがポイントです。
多くの場合、やはり慣れた人差し指を使うのではないでしょうか。
たしかに人差し指は動かしやすくて使いやすいのですが、かえってデメリットになります。
人差し指は、自然と力が入りやすい。
余計な力が入りやすくなるため、繊細なメイクには適切ではないのです。
プロのメイクアップアーティストは、人差し指は使いません。
繊細なメイクの理想的な指は、人差し指より、薬指です。
力が入りにくい指だからです。
動かしにくくて力も入りにくいデメリットが、繊細なメイクでは、メリットになります。
力が入りにくいので、肌に優しくタッチができます。
クリームを伸ばすときも、グラデーションがうまく決まりやすいのです。