同じ業種で同じ仕事を毎日続けていると、知らない間に人間は偏ります。
性格も、考え方も、発想も、人脈も、すべてです。
仕事は専門だからこそいいのですが、その専門で集中するがゆえに、周りが見えづらくなることがあります。
自分が携わっている業種に関しては詳しくなる一方、関係を持つ人間関係や触れる情報など、偏りができてきます。
もちろん専門性は重要なのですが、偏りすぎるがゆえに、逆にポテンシャルが制限されたり視野が狭くなったりするのです。
だからこそ、異業種と関わることが大切です。
異業種交流会は、この偏りを打破する方法です。
「異業種」というところがポイントです。
まったく異なる職種の話を聞くと、ぱっと視界が開けるような感覚があります。
「なるほど、そういうアプローチがあるのか」
「そういう話は初めて聞いたなあ」
「そういう考え方があったのか」
必ずしも、ビジネスに関係する人物でなくてもいいのです。
単に異業種の話を聞くだけでも、自分の頭が柔らかくなることに貢献します。
たとえいい話が聞けなくても、固くなりつつある頭を柔らかくする効果があるからです。
その柔らかくなった頭になれば、仕事中、何かアイデアが浮かぶかもしれません。
別の考え方ができるようになるかもしれません。
異業種に携わる人物に出会って、話をするだけでも、大いに意味があるのです。