犬を室内で飼っていると、必ずあさられる場所があります。
ごみ箱です。
燃えるごみや燃えないごみに問わず、ごみ箱の中に顔を突っ込んで興味津々になってあさり始めます。
犬はこうした箱物が大好きです。
狩猟本能で、小さな洞窟の中には小動物が隠れ潜んでいると思ってしまい、つい顔を突っ込んで獲物探しをしてしまいます。
特に大好きなのは、生ごみを入れたごみ箱です。
食事のかすや残り物を入れますが、犬はにおいに反応して、生ごみの袋に頭を突っ込んであさろうとします。
またにおいの種類によっては、生ごみのにおいは小動物のにおいに似ていたりします。
「何か食べられるものはないのかな」とごみ箱に頭を突っ込みます。
しかし、いくらおなかがすいているとはいえ、生ごみをあさらせるのはよくありません。
やはり衛生面で問題があるからです。
腐っているものをうっかり食べてしまうと、おなかを壊してしまう原因になりかねません。
通常のごみ箱の中にも、ホチキスの針や鋭い刃物が混ざっていることもあります。
うっかり飲み込んでしまえば、口の中のけがになります。
万が一、食道で詰まらせれば大変です。
ごみ箱をあさり始めれば、すぐやめさせるようにしましょう。
飼っている犬が子犬の場合は、背の高いごみ箱に変えたり、ごみ箱が倒れないように固定したりします。
最もおすすめなのは、ごみ箱に蓋をすることです。
ごみ箱の種類によっては、蓋のついたごみ箱があるはずです。
ごみを入れるときだけ、蓋の爪を外して入れるようにすれば、たとえごみ箱が倒れても、あさられる心配はありません。
犬を飼い始めれば、ごみ箱の種類にも気を使い、工夫しましょう。