犬がお昼寝をしているスタイルといえば、スフィンクス像のようなスタイルです。
人間のようにあおむけになって寝るのではなく、行儀よく座っているような状態で寝ています。
中には行儀の悪い姿勢のスフィンクススタイルで寝ている犬もいるようです。
ただよく見てみましょう。
必ず顎を地面につけて寝ていませんか。
犬が寝るときといえば、必ずと言っていいほど、顎を地面につけて寝るスタイルのはずです。
いつも顎をつけていると「顎の調子でも悪いのかな」と心配になりますが、そうではありません。
なぜ犬はいつも顎を地面につけて寝ているのでしょうか。
それは、骨伝導によって睡眠中の気配に気づきやすくなるためです。
顎を地面につけることで、地面の震動が顎の骨を伝わり、気づきやすくなります。
犬がまだ野生時代だったころ、睡眠中とはいえ、いつ外敵が襲ってくるか気が抜けませんでした。
そのため、睡眠中は顎を地面につけ、いざ何者かが近づいたときに、すぐ気づけるよう工夫していました。
睡眠中とはいえ、警戒を怠らない犬の知恵です。
そのときの名残が現在でも残っており、睡眠中は顎をつけて寝るスタイルがよく見られます。
ただしこのスタイルも、人との生活が慣れて安心し切ってしまえば、やめてしまう犬も多いようです。
それどころか人のようにあおむけになって寝ている犬さえもいます。
環境によって、犬の寝姿も大きく変わるようです。