夫と妻とは結婚すれば、1つ屋根の下で、生計を一にして、一緒に暮らし始めます。
長い間、母親と暮らしを共にしてきましたが、結婚すれば、妻と共に暮らし始めることになります。
さて、そんなときです。
夫はついしてしまいがちな、悪い癖があります。
「自分の母親と妻とを比べてしまうこと」です。
夫には、自分の母は完璧な存在です。
食事から身の回り、金銭的な援助など、生まれてからこれまで数多くの世話になっていることでしょう。
だからこそ、今のあなたがいます。
母親から多くの世話を受けてきているので、母親のやり方が最も理想的だと信じています。
まさに夫にとって母親は、神様のような存在に思えてならないはずです。
母親に感謝して敬うのはいいですが、問題なのは、妻を比較対象にしてしまうことです。
結婚してから妻と暮らし始めたとき、つい自分の母親と比べてしまいます。
夫の舌が母の手料理に合っているのかわかりませんが、言えることは母の作る手料理が一番だと信じていることです。
どうしても夫は母親像といえば、妻ではなく、自分の母を想像してしまいます。
そのため夫は、妻に厳しくなりがちです。
「母はスムーズにできるのに、なぜ妻はできないのか」と厳しく当たり、精神的なダメージを与えるような言葉を口にします。
自分の母ほど、できがよくない妻に、不満を抱きます。
あなたは、そういう心当たりがありませんか。
夫の母と妻とを比べれば、あらゆる家事は母のほうが上です。
経験量があまりに違いますから、考えてみれば当然ですね。
プロとアマチュアのような違いです。
妻の作った食事より、母の作ってくれた食事のほうがおいしく感じることもあるでしょう。
母親のほうが息子のことを誰より知っているからです。
そう感じたとしても、夫は自分の母親と比べることはしないようにしましょう。
大切なことは、母は母であり、妻は妻と考えます。
分けて考えることです。
「経験量が違うのだからまあこんなものだろう。これからどんどん上手になるに違いない」
経験の違う2人を比べるのは、あまりに無理があります。
夫は妻に対して寛大になり、母親と比べることがないように注意しましょう。