妻と会話をしていると、同じ話が何度も出てくることがあります。
たわいない会話なら、何度でも同じ話をしたくなります。
あなたが宝くじで大当たりをすれば、同じ話を何度でもしたくなりますね。
興奮や感動が大きいことは何度でも話したくなりますし、事実、何度でも話をしてしまいます。
妻とたわいない会話をしていると「その話、この前も聞いたよ」という内容があります。
単なる雑談ならいいですが、すべてがそうだとは限りません。
同じ話を繰り返すとはいえ、まれに重要なメッセージが隠されていることがあります。
その言葉の隠れたメッセージに気づいていますか。
たとえば「子どもの世話が大変」と先週言っていたのに、今週も「子どもの世話が大変」と同じことを繰り返します。
「おなかの調子が悪い」という話が先週あり、今週も「おなかの調子が悪い」という話が出ることもあります。
鈍感な人は「その話、この前も聞いたよ」と言って笑って終わらせてしまうでしょう。
「おしゃべりな妻が今日もまた小言を言っている」くらいしか考えません。
同じ話は無視しがちです。
聞いたとしても2回目なので、軽い気持ちで受け止めてしまいがちです。
そうではありません。
男性である夫は、見落としやすい点です。
なぜ、同じ話が何度も出てくるのかを考えてみましょう。
妻としては実のところ、何度も繰り返し言うことで話を強調しようとしています。
わかってもらいたいから、何度も同じ話が出てきます。
そういうサインを出していることに気づいてあげましょう。
「子どもの世話が大変」と同じ話を繰り返しているなら「子育てを妻1人にさせないで! あなたも手伝って」という意味です。
妻1人では抱えきれない状態という意味であり、夫なりに妻の手伝いができないか考えます。
「おなかの調子が悪い」という話が何度も出てくるなら、本当に妻のおなかに何か異常があるのかもしれません。
手遅れになってからでは遅いですから、すぐ医者に診てもらいましょう。
同じ話が何度も出るというのは、その状態を「強調」しています。
「改善されない。むしろ悪化しているかもしれない」という状況です。
何度も出てくる話だからこそ、注意深く、夫は真剣に耳を傾ける必要があるのです。