趣味をしていると「嫌だなあ」と思う状態に陥ることがあります。
以前ほどやる気が起きません。
重い腰を上げるような状態になります。
最初はキャンプファイアのように大きく燃え上がっていた火が、だんだん小さくなり、ろうそくの火のようになります。
以前は大好きで四六時中考えていたのに、なぜか趣味への意欲が低下したり、興味関心が薄れたりするのです。
これはときどき起こる現象です。
わくわくどきどきすることが減って、嫌々するような状態になるのです。
こんなとき、2つのステップがあります。
嫌々趣味をする状態になったら、少しペースを落としましょう。
楽しく感じるくらいまでペースを落とすのです。
どんな趣味にもストレスはあります。
楽しい読書でも、難解な内容だとストレスを感じます。
登山でも、難易度の高い山ばかりでは気持ちがついていかなくなります。
スポーツでも、無理をすると、楽しい気持ちより苦しい気持ちのほうが強くなりますね。
やり過ぎると、楽しい気持ちよりつらい気持ちのほうが上回ることがしばしばあります。
じわじわ飽きが来ることもあります。
嫌々趣味をする状態になったら、黄信号が点滅しています。
「趣味を楽しむ」ではなく「我慢しながら趣味をする」という状態になっています。
趣味のやり過ぎで、疲れやストレスがたまっているせいかもしれません。
そのままでは「嫌い」に変わってしまう可能性があるため、ブレーキを踏んでペースを落とすのが得策です。
趣味でもペース調整は大切です。
ランニングでも、速すぎるペースでは苦しいばかりですが、自分に合ったペースなら長距離を走れるうえ、気持ちよく走れます。
毎日教室に通っていたのなら、週1や週2のペースまで落としてみます。
毎日だからつらいのであって、ペースを落とせば、ちょうどよく感じられるケースがあります。
ペースを落とすと、楽しい気持ちがよみがえることがあります。
思い切って、一時休止するのも悪くありません。
完全にやめるわけではなく、しばらくお休みをするということです。
教室であれば、休会届を出すだけでOK。
無理は禁物です。
しばらくお休みをしていると、趣味への意欲が復活する可能性があります。
ペースを落としても、気持ちが改善しないときがあります。
やる気が湧かず、相変わらず嫌々な気持ちのまま、ということがあるもの。
そんなときは、思い切って見切りをつけるのも1つの方法です。
やめるのは良くないと思われがちですが、誤解です。
あくまで趣味なのですから、始めるのも自由であれば、やめるのも自由です。
周りから「もう少し粘ってみたら」と言われても気にしません。
卒業する段階に来たと考え、次のステップに移りましょう。
世の中にはまだまだたくさん趣味があります。
もっと自分に合った趣味が見つかるかもしれません。
見た目はつまらなさそうでも、試しに一度やってみると、意外と楽しくてはまることもあります。
新しい趣味を始めることは、新しい自分に生まれ変わることです。
今の趣味が嫌になったら、新しい趣味に切り替えるタイミングともいえるのです。