「人と会話することが少ないです」
「声を発することがほとんどありません」
会話量が少ないことに悩んでいる人がいます。
人と接する機会が少ないと、コミュニケーション不足になります。
孤独や寂しい印象が伴い、ネガティブな印象があったりするものです。
人と会わない一人暮らしのため、会話量が少なくなっていることもあるでしょう。
テレワークや在宅勤務など、仕事の都合で人と会わない生活が続くこともあるはずです。
人と会話することが少ないと、脳機能の衰えを懸念する人も多いのではないでしょうか。
もちろん話したいのに話せない状況があるなら要改善です。
おしゃべりを楽しみたいなら、どんどん積極的に人と会う機会を作っていくのが一番です。
しかし、会話量が少ないことは、一概に悪いこととは言えません。
会話を求めていないなら、無理に会話をする必要はありません。
行きたくもない飲み会やパーティーに出席にしたり、無理やり人と会う約束を作ったりするのは本末転倒です。
会話が少ないことに罪悪感を持たないことです。
大切なのは「会話量」より「思考量」です。
「いかに頭を使っているか」「いかに脳を働かせているか」です。
たとえば、本を読んだり将棋を指したりするとき、脳はしっかり活動しています。
黙読であっても、頭の中ではいろいろな言葉が飛び交っています。
プロ棋士は、黙々と将棋を指していますが、頭はフル活用されています。
映画や芸術を鑑賞して感じたり考えたりすることも、頭を使うことの1つです。
言葉を発していなくても、しっかり脳を働かせることになります。
いろいろなことを感じたり考えたり学んだりすることです。
十分な思考量があるなら脳活動は活発であり、脳機能が衰える心配はありません。
見た目は1人の状態であっても、きちんと楽しんでいるなら、1人の時間が充実していることになります。
実は1人でも会話を楽しむことが可能です。
「脳内1人会話」です。
話し相手がいなければ、脳内1人会話によって自分との対話を楽しみましょう。
「○○だろうか」「いや、そうではない」「ではなぜそうなるのか」というように、脳の中で会話のやりとりを楽しみます。
私たちには高度な脳があります。
話し相手がいなくても、自分の中だけで会話のキャッチボールを実現させることが可能です。
もちろん高次元まで発展させていくことも可能です。
学者や研究者は、脳内1人会話によって素晴らしい仕事をしています。
ぶつぶつ独り言を言うのは要注意ですが、頭の中で1人会話を楽しむなら何も問題はありません。
脳内1人会話もコミュニケーションの1つです。
私たち人間は、思考する生き物です。
人の脳は非常に優れていて、話し相手がいなくても、1人の状態で思考をぐるぐる回していくことが可能です。
脳内でインプットとアウトプットが繰り返され、会話のキャッチボールが実現されています。
脳内1人会話を楽しめば、言葉は発していなくても、脳の中はにぎやかです。
会話量が減っても、きちんと思考量が保たれているなら問題ありません。
1人の状態であっても思考量が十分あれば、しっかり脳を使っていることになります。
会話量より思考量のほうが多いなら、むしろ健全なのです。