客観的に自分の歩き方を確認できる方法があります。
「靴底」です。
靴底は、その人の歩き方がありのまま反映されている部分です。
靴底のすり減り方は、歩き方によって特徴が出てくるため、ここを見れば普段の自分の歩き方を確認できます。
まず大事なことは、靴底がある程度すり減るのは普通の現象です。
歩くときは必ず摩擦が発生するため、正しい歩き方をしても靴底は少しずつすり減っていきます。
長く履いている靴であれば、それだけ靴底の消耗も激しくなるでしょう。
ただし、靴底のすり減り方に「不自然な特徴」が見られるなら要注意です。
たとえば、変な部分がすり減っていたり非対称にすり減っていたりです。
靴底のすり減り方が不自然なのは、おかしな歩き方になっている可能性があります。
まず正常な歩き方は、かかとの外側が少しすり減っているパターンのみです。
私たちは2本の足で左右のバランスを取りながら歩いているため、靴底のかかとの外側もわずかにすり減ります。
そのため、かかとの外側が少しすり減るのは正常の範囲です。
それ以外のすり減り方は「要注意」と考えたほうがいいでしょう。
外側が大きく減っているなら、外に重心がかかっている証拠であり、がに股の歩き方になっている可能性があります。
内側に大きく減っているなら、内に重心がかかっている証拠であり、内股の歩き方になっている可能性があります。
靴のつま先や中央がすり減っているなら、だらだら足を引きずるような歩き方になっている可能性があります。
すり減り方が左右非対称であれば、すり減っている側に重心がかかっていて、偏った歩き方をしている可能性があります。
整体師が体のバランスをチェックする際、靴底を参考にするのは珍しいことではありません。
靴底のすり減り方に不自然な様子が見られるなら、整体師に体のゆがみをチェックしてもらうといいでしょう。
あなたの靴底はどうなっているでしょうか。
靴底は嘘をつきません。
靴底を見れば、歩き方がわかるのです。