「器用貧乏」という言葉があります。
器用であることはいいことのように思えますが、そうとは限りません。
何でも一応は上手にできてしまうと、いろいろなことに手を出してしまいます。
結果として1つのことに集中できずに終わることが多くなるでしょう。
また器用であると、人に都合よく使われることも少なくありません。
人に振り回されると、ますます自分の仕事に集中しにくくなります。
成功を果たすことが難しくなるばかりか、経済的にも恵まれない状況に陥ってしまいます。
悲しいかな、現実では器用であることが不利に働くケースことがあるのも事実です。
器用貧乏は的を射た表現であると同時に「こうなってはいけない」という戒めの言葉でもあります。
昔の人は面白い言い回しを作ったものです。
さて「器用貧乏」の言葉の意味に納得して終わりではありません。
今度は逆転の発想にトライしてみましょう。
器用貧乏が知恵の言葉なら、その逆の言葉も知恵の言葉になります。
すなわち「不器用お金持ち」です。
「不器用お金持ち」という言葉を聞いたことはありますか。
辞書に載っていない言葉なので聞き慣れないかもしれませんが、器用貧乏と同様、理にかなった言葉です。
不器用であることは悪いことに思えますが、そうとは限りません。
自分が不器用だと人を頼るしかありません。
自分にできないことは、うまくできる人に任せたほうがスムーズです。
人に任せると自分の時間にも余裕が生まれます。
多くの人に頼れば頼るほど、大きな仕事を進めることが可能になり、桁違いの成果を達成できるようになります。
結果として、大きな成功を果たし、大きな富をもたらします。
事実、世の中のお金持ちは不器用な人が少なくありません。
お金持ちの口癖は「私は不器用です」が定番です。
お金持ちは、自分が不器用である代わりに、有能な人を集め、組織化によって仕事を進めています。
誰でもできる仕事は人に任せる一方、自分は自分にしかできない仕事に専念します。
効率よく分業を進めることで、スピードとクオリティーの両方を実現でき、桁違いの成果を達成しました。
結果として富に恵まれ、お金持ちになったのです。
「不器用お金持ち」という言葉を新しい常識としてインストールしてください。
お金持ちになるための金言です。
ビジネスで成功するためのマインドです。
器用貧乏も的を射た表現ですが、不器用お金持ちも的を射た表現です。
不器用だから成功できないと諦めないでください。
不器用であることは、むしろラッキーです。
お金持ちの近道は、器用より不器用にあります。
不器用を不器用のままで終わらせるのではありません。
不器用な人は「外注化」と「組織化」の考え方を身につけてください。
不器用である分だけ人を頼ったり組織体を作ったりできるかどうかです。
外注化と組織化の2つを行えば、大きな成果を達成できるでしょう。
結果として、大きな富を築くチャンスが得られます。