団体でお店に入ったとき、席を寄せることがあります。
カフェやフードコートといった自由席の場合、自分たちで席を動かすことが可能です。
自由席であれば、自分たちで席を寄せてくっつけるのはマナー違反ではありません。
1人席に団体で座るのは難しいことがあれば、席を寄せるのは普通のことです。
1つの席では狭くても、2つの席を寄せてくっつければ、広々としてゆったりします。
もちろん席を寄せるのはいいのですが、注意したいのは退店するときです。
自分たちが寄せた席にもかかわらず、そのままにして退店する人がいます。
これはよくありません。
自分たちで寄せておきながら、そのまま放置するのはマナーがいいとはいえません。
「お店の人がやってくれるだろう」と思いますが、実際はわかりません。
お店の人もすぐ気づくとは限りません。
気づかないまま長時間が過ぎることもあるでしょう。
寄せたままにしていると、次に使うお客さんが使いにくくなります。
「最初からその状態なのかな」「席を離してもいいのかな」と戸惑うでしょう。
1人客の人が、大きめの席に座るのはちょっと抵抗があります。
どれだけ食事マナーがよくても、寄せた席をほったらかしにすると台無しです。
席を汚しているわけではありませんが、少なくとも印象のよい行為ではありません。
自分たちが寄せた席なら、退店するときは元に戻しておきましょう。
面倒に感じるかもしれませんが、自分たちで寄せたなら、自分たちで元に戻すのがマナーです。
手間といってもわずかです。
頑張るというほどでもありません。
小さなことかもしれませんが、だからこそ大切です。
小さなところにこそ、本当の人となりが表れます。
元に戻しておけば、次のお客さんも使いやすくなります。
よいお客さんになるための大切なマナーです。
元に戻せば、すっきりした気持ちでお店を後にできます。
食後の余韻もますますよくなります。