あるとき人生では、回り道をしなければいけないことがあります。
「物理的な回り道」ではなく「人生の回り道」です。
「浪人」という回り道。
「留年」という回り道。
「転職」という回り道。
そのほか「失恋」「離婚」といった回り道をしなければいけないこともあるでしょう。
本当は近道を通りたいものの、事情があって通れず、ぐるっと回り道しなければいけません。
回り道が長ければ長いほど、時間・お金・労力がかかって大変になるでしょう。
近道が通れないことで損をした気分になります。
「運が悪い」と感じることもあるでしょう。
しかし、回り道が悪いとは言い切れません。
間違っても、回り道が悪いと断言しないでください。
回り道をすることで、余計な手間暇はかかりますが、経験の数が増えます。
頭が賢くなることもあれば、体が丈夫になることもあるでしょう。
経験値が上がることで、レベルアップができます。
その結果、成長が促され、かえって生きやすくなることが多いのです。
逆に近道をするからといって、本当に近道になるとは限りません。
近道であるゆえに経験が少なくなり、必要な知識やスキルが身につきにくくなります。
レベルアップも遅くなり、ミスや失敗を増やすことになります。
ミスや失敗をすれば、リカバリーに時間がかかり、ますます時間のロスを生んでしまいます。
おかしな話ですが、近道を進んだばかりに、回り道より時間がかかることがあるのです。
それぞれの道を比較したとき「近道はかえって時間がかかる。回り道のほうが最短最速で済む」ということがあるのです。
あなたが今、直面していることは、本当に回り道でしょうか。
いいえ、それは誤解です。
それは回り道ではありません。
回り道に見える近道です。
回り道だからこそ、刺激と変化に恵まれ、経験と実績が増え、学びと気づきが得られます。
運命的な出会いや思いがけない幸運が待ち受けているかもしれません。
時間や労力に惑わされてはいけません。
時間や労力はかかっているようでも、現実では近道になっていることがあります。
回り道に思えても、それが成長と向上につながり、結果として人生の近道になることがあるのです。
「これは回り道に見えるけど、本当は近道になっているはずだ」
そう思えば、楽しく回り道ができるようになります。
またそうなるように、全力で回り道を堪能しましょう。
回り道をすることになったら、その現実を受け入れ、プラスとなるように利用することです。
そうすれば、自然と笑顔も増え、元気も出てきます。
運もあなたに味方するのです。